中学校の高齢者疑似体験に参加しました

社員ブログBLOGNEWSCSR

2023.2.17

こんにちは。戸塚店薬剤師の堀です。

1月16日に中学2年生対象の福祉講座の一貫で、高齢者擬似体験に参加してきました。

テーマは「高齢者ってどんな人?福祉用具って何?」でした。

内容としては、
①坂や段差があるコースを車椅子に乗ってみたり、押してみたり
②電動車椅子の体験
③ゴーグルをかけて視界を遮っての読み書き
④ヘッドホンを着けて聞こえにくくなった状態での会話
⑤手袋、軍手をした状態での細かい作業
⑥手や足にギブスや重り、腰が曲がった状態になる固定具や履き物を装着して動きに制限をかけての行動でした。

私も実際に装着させて貰いましたが、ホントにおじいちゃんになった気分でした。
よく見えない、聞こえない、動けない、腰も伸ばせず痛くなりました。程度は人それぞれですが、高齢者の方は苦労されている事が沢山あるんだなと改めて実感しました。

さて、そんな中、私は何を学生さんに体験、学んでもらったかというと、手先が不自由な状態で薬を飲むことの大変さを体験してもらうことでした。

手袋を着けた状態で、薬の粒をシートから取り出して飲んで貰いました。実際は駄菓子屋さんでよく見る小さい丸い粒のチャコレートの入ったもので行いました。学生さんによってはさらにゴーグルを着けていたり、装具をつけていたり色んな状態で体験していました。

 

皆さん苦戦していましたよ。
なかなか出せなかったり、出せても落っことしてしまったり、出せているのにそれに気付かずずっと押し出してみたり、摘まんでとろうとしても上手く掴めなかったり。

こんな体験を通して、薬局ではお薬を飲むお手伝いとして、袋にまとめたり、それをお薬カレンダーにセットしたり、機械を使ってのみ忘れないようにしたり、お薬を取りに来れない患者様にはご自宅にお届けしたりしていることも紹介させてもらいました。

この体験を通して、まずは身近な家族、親戚から、さらには街や社会の高齢者の方に何ができるか考えてもらえたらなと思います。

終始盛り上がり楽しい講座でした。次回があれば車椅子の体験もしてみたいですね。

皆さんの力で少しでも高齢者に優しい、住みやすい街になったらいいなと思います。

すばる中央薬局では、地域住民の方や介護・医療に関わる方への勉強会の講師をしています。ご興味のある方はご連絡ください。