お薬の値段について
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2023.2.1
皆様こんにちは!
採用担当のツツミです。
最近電気代やらガス代等々
値上がりが続いて大変ですよね。
そんな中一部の方から
「薬代も値上がりしたりするのかしら?」
とのご相談があったので少し書かせてもらいます。
お薬の値段=「薬価」と言いまして
国が値段を決めています。
どうやって決めているのってところに関しては難しい話なのですが
大きく分けて
『全く新しいもの』は原価を参考に
『過去に似たようなものが出ている』のは従来品の薬価を参考に
そこに海外での価格をさらに参考にして・・・
って感じで値段が決まってきます。
で、この薬価なんですが
年に1回4月に値段が見直されます。
この見直し方法ですが
医療機関に納入される際の金額と
現在の薬価の金額差を見て
その差額を減らすような形で薬価が決まってきます。
お気づきの方も多いかと思いますが
そうですね。
つまり年々値段は下がってきているんです。
医療費全体で見て1〜2%程度
薬剤費だけでいうと最近だと4〜7%程度下がっています。
なので、基本は薬代は値下がり
ごく稀に値上がりするものもありますが
上がっても支払う金額は数十円程度くらいしか上がったりしてきません。
『やったね!これなら値上がりも気にせず安心して薬がもらえる!!』
と、お思いの方。
ところがどっこい!
最近薬をもらいに行ったら
「◯◯の薬は入荷未定です。」
「××の薬は販売が終了しましたのでもう処方されません。」
みたいな話増えてません?
実は、この薬価が下がりすぎたことで
薬を作っている企業が
利益が出なくなってしまっているということが生じてまして
品質保持ができなくなったりして販売中止したり
販売自体を取りやめてしまう会社が増えてきています。
また、日本の薬価は諸外国に比べて安いため
海外の医薬品企業にとってもあまりメリットのある市場とみなされなくなってきています。
海外で有用な薬もなかなか日本に入ってこない・・・
日本国内で作ろうにも医薬品企業にその力がなくなってきている・・・
そんな悪循環に陥りかけています。
とまぁ暗い話になりましたが
とりあえず、患者様には
「値段電気代とかみたいに急激に上がったりしないから大丈夫よ!」
って、話をして笑顔で帰ってもらっていつつ
在庫確保に社員一同必死になっている状況でございます。
さてさて今年も薬価の話し合いが
されているようです。
果たしてどんな感じになるのでしょうか。
ちなみに病院や薬局で薬を持っている場合
3/31→4/1になっただけで
持っている薬の価値がその分さがってしまいます。
これに関しては国から補助等も出ないので
基本的に年度末は在庫を減らしがちです。
ただでさえ、薬が入荷されにくい状況ですので
みなさん年度末はお薬余裕を持ってもらいにいきましょう!
株式会社エルマノ
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